山陰海岸ジオパーク 玄武洞公園
- 2022/09/09
- 23:52
ずっとこの人のことを、玄武洞の玄さんやと思っていた。

山陰海岸ジオパーク 天然記念物/玄武洞。

玄さんに会いに山陰海岸国立公園 玄武洞公園にやってきた。
これまで何回も円山川対岸を通るときに遠目に見ていたが、この公園に来たのは初めて。
まずは休憩棟で下調べをする。

日本海形成に伴う多様な地形・地質と人々の暮らし。

豊岡盆地と玄武岩の関係。

地球の不思議。

石の数々。

さあ、入口(券売所)で入場券を買って入ろう。

玄武洞、楽しみや。

見えた。
玄武洞公園は、以前とどこがどう変わったか確認できなかったが、この8月1日にリニューアルされたばかり。

玄武洞、青龍洞、白虎洞、南朱雀洞、北朱雀洞の五つの洞窟が玄武洞公園として整備されている。

約160万年前の噴火によって噴出されたマグマが冷却され、玄武岩溶岩の厚い層が形成された。

その後、河川による侵食により玄武岩塊がむき出しとなった。
玄武洞の玄武岩はマグマが冷却される際に体積が小さくなることでできる割れ目(節理)が顕著で切り出しやすかったこともあり、これを人々が採掘し、その採掘跡が洞窟として残った。

つまり洞窟は天然のものではなく、坑道・採掘跡地である。
実際、ここで切り出された玄武岩は周辺地域で漬物石や石材として使われており、現在でも城崎温泉の大谿川護岸や豊岡の石積みなどで見ることができる。

玄武洞公園の玄武洞。
玄武洞公園。

玄武洞周辺の岩石は灘石と呼ばれ、江戸時代には採石場として開発されてきました。
その中心的存在として最も大きい玄武洞、節理の美しい青龍洞、小さいけれど間近に節理が見られる白虎洞、羽を広げたような北朱雀洞・南朱雀洞、それぞれ特徴のある五つの洞は、景勝地として知られてきました。
特に、玄武洞と青龍洞は節理の美しさや学術的な重要性から、1931年(昭和6年)に国の天然記念物に制定されました。
なお、玄武洞は山陰海岸国立公園(1963年制定)に含まれ、2007年には日本の地質百選にも選ばれています。
玄武洞に向かって右側(南側)の青龍洞に向かう。

途中に成田山不動明王。

成田不動尊。

玄武洞の溶岩を作った火山。

今から300万年前頃から1万年前頃、但馬地域一帯では盛んに火山の噴火が起こっていました。
そのなかで、玄武洞付近を構成しているのは、約160万年前に火山から流れ出た玄武岩の溶岩であるとされています。
その火山の原形は残っていませんが、公園の周囲や円山川をはさんだ対岸の地域にも同じ玄武岩が分布しており、広い範囲を覆った火山活動があったことがわかります。
玄武洞観光センター 展望台。

休業してるみたい。

青龍洞到着。

見事な節理。

節理とは、地表に流れ出した溶岩が冷え固まるとき、体積が小さくなるためにできた割れ目のこと(冷却節理)。
玄武洞の節理は、縦や横方向に発達していたり、曲線を描きながら放射状に走っていたりして、単純さと複雑さを兼ねそなえている。
この節理の形態は、溶岩が冷えるときに起きた熱対流の動きを教えてくれる。
「青龍洞」という名前は、龍の昇る姿に似ていることから命名された。
洞の高さは33mに及び、玄武洞公園の中では最も長い節理が見られる。

水色の服を着ているおじさまが見えるだろうか。

離れて撮るとご覧の通り。
これで大きさが一目瞭然。
次は、北側の白虎洞、南朱雀洞、北朱雀洞を観に行こう。

階段を上がる。
玄武洞への階段、遊歩道には、石が敷き詰められている。
どれも、ほぼ同じ大きさで五角形や六角形のものが多く見られ、この石は、柱状節理が横に割れてできたもので「六角石」あるいは「灘石(なだいし)」と呼ばれている。

歩道も整備されている。
振り返ると

円山川が綺麗にみえる。
様々な方向を向いた北朱雀洞、南朱雀洞の柱状節理。

北朱雀洞。

〇〇洞というから、ずっと洞窟になっているもんやと思っていたが、人が入れるほどの洞窟にはなってない。

北朱雀洞のすぐ隣の南朱雀洞。

南朱雀洞には、流れてきた溶岩の先が地面に接して固まった部分が見られる。

この部分の玄武岩には節理が見られずコブ状となっており、岩石の表面には固まるときに揮発成分の抜けた小さな穴がところどころに開いているのが見られる。
あれっ、白虎洞は?
白虎洞を飛ばしているみたい。

玄さんラテ。

豊岡市マスコット、玄武岩の玄さん。
ブログ「兵庫の山々 山頂の岩石」を参考、引用させていただきました。
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