𡶌部神社(いそべじんじゃ)
- 2021/06/06
- 06:06
あっ、あんなところに神社がある。

ここは、日本一低い中央分水界(加古川と由良川)のある兵庫県丹波市氷上町石生。

延喜式内 𡶌部神社(いそべ神社)。
イソは山篇に石と書くが、表記されないかもしれない。
私は、まずその土地の神社やお寺に敬意を表してお詣りするシステムをとっている。

𡶌部の神
剣爾山は、三角形の美しい形をしています。こういう山を昔の人は「神奈備山(神様の山)」と言いました。
山上近くにある大岩は、神様が天から下りてこられる拠り所と考えて、こういう岩を「磐座」(いわくら)と言いました。
その山の前に建てられたのが、𡶌部神社です。
このあたりのご先祖、𡶌部の民は、大きな岩をつかって、古墳を造ったり、たんぼを造ったり(後には条里制水田造りもした)する土木工事が得意な人たちでした。
その𡶌部の人達の祖先、奇日方命(くしひがたのみこと)をおまつりしたのが𡶌部神社のはじまり(和銅三年、今から約一,三〇〇年前頃)です。
後に、八幡宮を勧請(神様のおいでを願う)して、八幡さんとなりました。
なお、この八幡さんは、柏原の八幡さんより歴史が古く、昔から、この𡶌部神社のお祭をして、その次の日に神様を、柏原の八幡様にお送することになっておりました。
その後、𡶌部神社には、いろいろな神様をお招きして、たくさんの神様がおまつりされて、石生の人達の守り神さまとしてお祭りされております。

鳥居をくぐって

高谷川を渡る延喜橋を渡る。

階段もなしに、いきなり古社の風情を残す神社の拝殿らしきものが見える。
山間部の神社で、階段や石段を上らずにお詣りできる神社は少ないのではないか。

御神木 夫婦檜。

まず、御神木にお詣りする。
清らかな水と大きな木がある神社は、よい神社の証拠。

二つ目の鳥居。

手水舎で手を清める。

石清水と読める。

神社のそばには清水が湧き出ており、名付けて「𡶌部の石清水」と呼ばれているそうだ。
昔から旱魃(長期に雨が降らず田畑などが乾くこと)の時にも涸れることなく、今も滾々と湧いている。
氏子は雨乞いをしたり、旱魃の時には石清水を升で測り、この水で命を長らえてきた。

拝殿をお詣りする前に左側を

右横には

靖國神社。

奥には

金刀比羅社。

祠がみっつ仲良く並んでいる。
天満社、天照皇大神宮、愛宕社。

西宮大神宮。

中央に戻る。

𡶌部神社拝殿。
「コロナがおさまりますように。」

右側に廻る。

本殿。
主祭神 奇日方命(クシヒカタノミコト)
配祀神 誉田別命(ホンダワケノミコト) 神功皇后(ジングウコウゴウ) 比売大神(ヒメオオカミ)

右側の奥にも祠があるようだ。

春日社。

熊野社。

厄除社。

帰りがけ、小さな川を渡るとき左側に

長寿の象徴、鶴と亀が。
亀なんか本物と見間違うほどだ。

もう一羽の鶴。
蓬莱山と立て札があった。

これは、水の中にあるから弁財天か?

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