日本の鬼交流博物館
- 2020/11/21
- 04:40
空前の鬼ブーム。

マンガ、鬼滅の刃が火をつけた。

コンビニも鬼と鬼殺隊ばかりだ。

レトルトカレー、カップ麺、スナック菓子、チョコ、ふりかけ、おせんべい、パン、からあげくん…
「日本の鬼交流博物館」の存在を知って、京都府福知山市大江町に車を走らせた。
酒呑童子の里。

酒呑童子とは、大嶽丸、金毛白面九尾孤と並んで「日本三大妖怪」に数えられる鬼のこと。

福知山千年の森づくり。

まずは、博物館前庭にある大江山平成の大鬼(高さ5メートル、重さ10トン)の迫力に圧倒される。
日本一の大鬼瓦!

青海波唐破風門。

秋季特別展「鬼と疫病」が、行われているようだ。

鬼の形をしたフォルム。

地面には無造作に鬼瓦が置いてある。

「日本の鬼の交流博物館」では、大江山の鬼伝説の紹介をはじめ、全国各地の鬼にまつわる伝統芸能、世界の鬼面などが展示され「鬼とは何者なのか」について考えることができる。

訪れたのは、11月3日の文化の日。
330円の入場料が無料であった。

今夜は、ナイトミュージアム「酒呑童子絵巻 夜間特別展」もあるようだ。

薬屋にいた鬼か。
はらいたのくすり…と読める。

日本の鬼の系譜。
鬼とは何者か
昔から、鬼は人間の禍福(かふく)を支配する祖霊-祀られざる祖霊と考えられていた。
大昔、人々の生活は大変なもので、自然の猛威をはじめ、いろいろな不幸や不運が続いたとき人々は、それを何ものかのしわざと考え、自分たちの生活を支配する「魔なるもの」の存在を信じたとしても無理もない。
こうした「魔なるもの」が鬼の原像であったのではないかと考えられている。

大江町内の鬼像がある場所。

大きな鬼瓦。
鬼はよく魔除けに使われる。
その代表例が、土鈴や鬼瓦。

「日本の鬼の交流博物館には、日本の代表的な鬼瓦がレプリカ、複製、実物をとりまぜて50個展示してあります。
先人たちの鬼への思いの変化や、鬼瓦の移り変わり、鬼瓦の美しさを味わってください。」
日本の鬼

様々な鬼のお面が飾ってある。

天狗。

鬼のワラ人形。

背後の鬼瓦の視線が気になる。

怖い怖い、ますます怖さが増してきた。

三鬼打。

鬼女・般若

「般若」は能楽における面の一つの名前であり、般若という名の鬼がいるわけではない。

般若の面は嫉妬や恨みで鬼となった女性を表しているのだ。

子ども鬼。
餓鬼。

屏風。

掛軸。

緑の子ども鬼。

これも鬼?
世界にも鬼がいる。

鬼は日本独特のものだが、日本の鬼に当たる「魔なるもの」は洋の東西を問わずどこの国にも存在する。
鬼は支配者によってつくられた狂暴怪異なものというイメージが強く、悪の象徴と捉えられているが、神として祀られる鬼は全国各地にあるし、民衆に福をもたらす鬼もたくさんいる。

酒呑童子誕生之地。
大江山には3つの鬼退治の伝説が残っている。
1番古いものは、日本の国が成立したころの陸耳御笠(くがみみのみかさ)という土蜘蛛が日子坐王(ひこいますのきみ・祟神天皇の弟)に退治された話。
2つめは聖徳太子の弟にあたる麻呂子親王が、三上ヶ嶽(大江山の古名)で英胡・軽足・土熊などを討った話。
そして3つめが、よく知られているこの酒呑童子の話だ。
大江山の周辺には、「鬼の岩屋」「頼光の腰掛け岩」「酒呑童子屋敷跡」など、こうした伝説をとどめる遺跡がたくさん残っており、山頂すぐ近くの谷あいには、なんと「酒呑童子の供養碑」もあるという。

こんどは、ちょっとユーモラスな鬼たち。

これも鬼、あれも鬼、たぶん鬼、きっと鬼

辛党はたまらない「鬼ころし」。

凧。

鬼退治の桃太郎。
今でいう鬼殺隊というところか。
ホールに足を踏み入れる。

祇園祭の見送り。

酒を飲ます鬼たち。

鬼さんの絵。

鬼文化研究所にまわる。

解説パネル。

疫病の歴史、猛威をふるった疫病などの説明がしてある。

日本の鬼交流博物館来館記念顔出しパネル。

アマビエさま。

アマビエお札。

角大師のお札。
平安時代、比叡山延暦寺の僧である元三大師は、疫病が蔓延して人々が困り果てていた時、「角大師」の姿に変神して疫病を追い払ったと伝えられている。
江戸時代には、「角大師」のお姿を写し取った御影を門に貼ると疫病から逃れられる魔除けの護符として、国中で信仰されるようになった。
越前国では、これを門前に貼ることで、国中の疫病が収まったと伝えられている。


一日も早く鬼と人間が協力してコロナを退散させようではないか!
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