おのころ島神社
- 2020/07/08
- 04:35
遠い昔、日本の国ができる前のことです。
澄み渡った高い空の上に、高天原(たかまのはら)という神々のお住まいになっているところがありました。
ある時、神々は下界に新しい国を造ることをご相談になられました。そこで伊邪那岐命(伊弉諾尊、いざなぎのみこと)・伊邪那美命(伊弉冉尊、いざなみのみこと)の二柱の神さまに国作りを命じられ、天の沼矛(あめのぬぼこ)という矛を授けられました。
二柱の神さまが、天の浮橋(あめのうきはし)という大きな橋の上に立ち、下界の様子を眺めてみますと、国はまだ水に浮いた油のように漂っていました。
さっそく二柱の神さまは、神々より授けられた矛を海水の中にさし降ろすと、海水を力いっぱい掻き回し始めました。
しばらくして矛を引き上げてみると、どうでしょう、矛の先より滴り落ちる潮が、みるまにも積もり重なって於能凝呂島(おのごろじま)という島ができあがりました。
そして二柱の神さまはその島に降りたつと、天の御柱(あめのみはしら)という大変大きな柱をたて、柱の回りを伊邪那岐命は左から、伊邪那美命は右から、それぞれ柱を廻りあいました。
そして出会ったところで「ああなんと、りっぱな男性だこと」、「ああなんと、美しい女性だろう」と呼び合い、二人で多くの島々を生みました。
はじめに淡路島、つぎに四国、隠岐島、九州、壱岐島、対島、佐渡島をつぎつぎと生み、最後に本州を生みました。
八つの島が生まれたところから、これらの島々を大八島国とよぶようになりました。 これが日本の国土のはじまりです。
神社本庁HPより

淡路島にある「おのころ島神社」にお詣りしてきました。

階段を登りきると右側にある鶺鴒石(せきれいいし)。

伊弉諾尊・伊弉冉尊の二神様は、正殿前にあるこの石の上につがいの鶺鴒という鳥が止まり夫婦の契りを交わしている姿を見て、夫婦の道を開かれ御子様をお生みになられました。

新しい出逢いを見つけたい場合や今の絆をより深めたい場合(一人だけの場合、二人そろっての場合)によって、お詣りの仕方が違うようです。

正殿。
御祭神は、もちろん伊弉諾命と伊弉冉命。
菊理媛命(キクリヒメノミコト、別名ククリヒメノミコト)も合祀してあります。
おのころ島神社の正殿は伊勢神宮と同じ神明造となっており、また伊勢神宮の内宮の鰹木は十本、外宮は九本あり、おのころ島神社は、八本となっております。

由緒。
正殿の西側奥にまわります。

八百萬神社。

御利益は、健康長寿・良縁堅固・夫婦和合・安産塩砂などなど

八百萬の神が祀ってあるから、何をお願いしても聞いてくれるねん。
なんて、便利な神社なのでしょう。

絵馬かけ。

正殿の東側には、何年前かと思われる古い夫婦松(こえ松)の御神木があります。

ここから少し離れたところにある天の浮橋(あめのうきはし)。

古事記・日本書紀によれば神代の昔国土創世の時、二神はここ天の浮橋にお立ちになり、天の沼矛を持って海原をかき回すに、その矛より滴る潮がおのずと凝り固まって島となったといいます。
それがここ自凝島(おのころじま)です。

その後、二神はこの島に降り立たれ、八尋殿(やひろでん)を建て 先ず淡路島を造り次々と大八洲(おおやしま)を拓かれたと記されています。

淡路島の特産品・びわを食べながら思いました。
朱塗りの大鳥居、写真撮るのを忘れとる!
日本国中、探してもおのころ島神社のこと書いて「朱塗りの大鳥居」のことに触れてない記事初めてやろな。
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