南大門。

南大門(なんだいもん)とは、一般に仏教寺院や都城などで南の正門のことを指すが、奈良ではこの東大寺の南門のことを指す。

参道には、観光地らしくお土産屋さんが軒を連ねている。

東大寺。

東大寺は、大華厳寺とあるように今でこそ華厳宗大本山のお寺であるが、奈良時代のいわゆる南都六宗(華厳宗、法相宗、律宗、三論宗、成実宗、倶舎宗)が栄えた時代には「六宗兼学の寺」とされ、大仏殿内には各宗の経論を納めた「六宗厨子」があった。
平安時代には空海によって真言院が開かれ、空海が伝えた真言宗、最澄が伝えた天台宗までも加えて「八宗兼学の寺」とされたのである。

仲良く群れを成す鹿たち。

高さが25mにも及ぶ日本国内で最大規模の巨大な山門(国宝)。

東大寺中興の祖である俊乗房重源が中国・宋から伝えた建築様式といわれる大仏様(だいぶつよう、天竺様ともいう)を採用した建築として有名である。

大仏様の特色は、貫と呼ばれる、柱を貫通する水平材を多用して構造を堅固にしていることと天井を張らずに構造材をそのまま見せて装飾としていることなどが挙げられる。

それにしても、奈良の鹿は、人懐っこい。

門の左右には金剛力士像が安置されている。
木造金剛力士立像(国宝)
高さ8.4メートルの巨大な木像だが、建仁3年(1203年)にわずか69日で造られたという。
門に向かって右に吽形像(うんぎょう、口を閉じた像)が

左に阿形像(あぎょう、口を開いた像)が設置されている。

私たちが小学校の頃は、阿形像は快慶、吽形像は運慶が制作したと教えられていた。
ところが、1988年から1993年にかけて造像以来初めての解体修理が実施され、像内からは多数の納入品や墨書が発見された。
阿形像の持物の金剛杵の内面には、「大仏師法眼運慶」「阿弥陀仏(快慶のこと)」の名が記され、吽形像の像内に納入されていた『宝篋印陀羅尼経』(ほうきょういんだらにきょう)の奥書には大仏師として「定覚」「湛慶」の名と小仏師12名の名が記されていた。
裏にある石造獅子1対(重要文化財)。

「ここで質問だもん。左右の金剛力士立像を見て何か気がついたことはないかい?」
「…」
「門に向かって右に吽形、左に阿形が安置してあるが、これは一般的な仁王像の安置方法とは左右逆やねんで。」


「難題だもん!」

南大門。

飲んだもの JA やまと茶。

むかしむかし、空海さんが唐よりお茶の種を奈良に持ち帰り、育てたことから大和茶が始まりました。
味よし、香りよし、気持ちも安らぐ。
大和茶飲んでいつもにこにこ。
ラベルより