2019春巡業 大相撲加古川場所
- 2019/04/03
- 23:05
4月3日は、いなか一(かず)こと私の戸籍上の誕生日。

日本相撲協会はんも粋な事をしてくれはる。

わざわざ、私のために大相撲春巡業を加古川で催してくれたのだ。

全席指定席やのに早朝から物凄い列。
大方、体育館の周りを取り囲んでまいよる。

8時前 会場の加古川市立総合体育館が開場。

櫓太鼓が雰囲気を醸し出す。

エントランス入ったところでは人気力士との握手会をやっており

体育館の中では幕下以下の公開稽古が始まっている。

巡業といえども明日の関取を目指してみんな真剣だ。

幕下以下の稽古だったのが、私のために大好きな朝乃山関が稽古をつけに出てきてくれた。

土俵の周りで腕立て伏せをしてる力士もおる。
そうこうしてるうちに11時頃から幕下以下の取組が始まった。
是より序二段

呼び出し

行司は、裸足や。

是より三段目



「取組が進むにつれて、行司の衣装が変わってくんねんで。」
「よう知っとんなあ。」
「さあそうよ、昔、毎月相撲マガジン読みよってんど。」
是より幕下


相撲甚句


歌の上手い力士たちが代わる代わる歌を唄う。
栃煌山。

琴奨菊。

「どすこい,どすこい」

初切(しよっきり)

初切とは、相撲の禁じ手をユーモアたっぷりに紹介する見世物だ。


片方が、山盛りの塩をつかむと

片方は、入れ物ごと投げ入れようとする。

アチョー!
春休みで大勢詰めかけているちびっ子たちに大受け。

こんなとこで仕切ってみたり

ピコピコハンマーを持ち出したりとやりたい放題だ。

跳び箱、いや、跳び力士もする。

バックドロップのようなプロレス技やキックボクシングまで披露。

仲良くダンスを踊ったり

空中浮遊。

あっ、あれは?

腹の皮がよじれた。
これが、巡業の醍醐味である。
櫓太鼓打分(やぐらだいこうちわけ)


12時30分頃 十両土俵入り
東方入場

化粧廻しをつけた関取が登場する。

高校相撲の名門・埼玉栄高校出身力士が続いている。

今度は、西方が入場。

髪結実演


モデルになってくれるのは、加古川市のお隣高砂市出身の関取 妙義龍関。

大銀杏を結うのは、床隆。

意外と時間がかかる。

出来上がり!
13時頃 十両取組


行司が、足袋をはいた。


迫力が違う。


十両以上になってやっと関取と呼ばれる。
これに対し、幕下以下の力士は取的という。
厳密にいえば力士養成員。

途中で第六十九代横綱白鵬による綱締めが行われる。

このようなものが見れるのも巡業のいいところだ。

なとりが、綱とりに向かう。
「横綱」の入場。

一度、白麻製の綱を真横に伸ばして

巻いていく。


締めてもらう方も一苦労だ。

完成!

やっぱり、綱を締めた横綱は、一段と貫禄がある。
「初めは、横綱免許を持つ大関に対する名誉称号に過ぎなかったため、番付では大関が最高位やってん。そやから、有名な雷電爲右エ門のように今なら当然横綱に値するような成績を残しながら横綱免許を受けなかったために横綱になれなかったものもおってんでえ。」
「えらい詳しいなあ。」
「そやから、相撲マガジンを…」
「もう、ええっちゅうねん!」
取組再開。

ここから二人、応援している関取が登場する。
徳勝龍関。

本名 青木 誠(奈良県奈良市出身) 木瀬部屋



勝った!

前頭四枚目まで行ってんけど十両に落ち着いている。

こちらは、志摩ノ海関。

本名 濱口 航洋(三重県志摩市出身) 木瀬部屋




勝った!
最高位は現在の十両筆頭だが二場所連続優勝を決めており、来場所は幕内間違いない。
実は、この二人、いなかさんの大学の後輩。
13時30分頃 幕内土俵入り

豪華絢爛。

よっ、朝乃山!


変わって西方

あっ、あれ私の母校の校章やん。

宝富士関。

なんと奇跡か、「宝富士関~!」と声もかけへんのにこっちを向いてくれた。

土俵が狭く見える。

横綱土俵入り

太刀持ち、露払いを従えて白鵬関が登場!

よいしょ!
鶴竜関。





白鵬関が不知火型を、鶴竜関は雲竜型を披露した。

さあ、いよいよ幕内取組が始まる。

ひが~し~千代翔馬~ に~し~豊山~。


巡業の取組でも懸賞がかかるんか。




さあ、朝乃山の登場だ。

本名 石橋 広暉(富山県富山市) 近畿大学大先輩朝潮氏が親方の高砂部屋。

対する相手は、琴奨菊

はっけよ~い、のこった

近大相撲部出身力士が続く。

先ほどこっちを向いてくれた宝富士関。

本名 杉山 大輔(青森県北津軽郡中泊町出身) 伊勢ヶ濱部屋


対するは、碧山


あらら、二人ともあっさり負けてもた。
隠岐の海対阿炎

阿炎(あび)は、足を高く上げて四股を踏む。
二枚目力士、遠藤。

この人も近大ちゃうけど学生相撲出身力士やねんで。

何枚目におっても二枚目。
ご当地力士といってもいいだろう。

高砂市出身の妙義龍対北勝富士

大声援!

妙義龍、頑張れ~!

北勝富士、押し込む。

妙義龍、押し返す。

勝った~!

是より三役

東方。

西方。
御嶽海対玉鷲

栃ノ心対新大関・貴景勝


結びの一番 豪栄道対鶴竜



15時頃 弓取式

弓取式(ゆみとりしき)は、全取組終了後、結びの一番の勝者に代わり作法を心得た力士が土俵上で弓を受け、勝者の舞を演ずること。

行司から弓を受け取る。




「よいしょ」
打ち出し

一行は、取組が終わって30分ほどで、翌日の巡業先・豊岡に向かった。

ありがとうございました。
今日は、33年ぶりの加古川巡業が見れて、素晴らしい誕生日であった。

食べたもの。

もちろん、幕ノ内弁当。

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