五重塔だけやない! 保寧山 瑠璃光寺
- 2018/07/16
- 06:05
瑠璃こう寺。
小島瑠璃子のお寺ちゃう。

保寧山 瑠璃光寺。
西の京・山口を代表する観光名所だ。

文明3年(1471年)陶弘房の夫人が夫の菩提をとむらうために、現在の山口市仁保高野に創建した寺で、はじめ安養寺といっていたが、明応元年(1492)に瑠璃光寺と改められた。
この地にあった香積寺は、慶長9年(1604)に萩に移され、その後にこの瑠璃光寺が元禄3年(1690)に仁保から移り来たもの。
ややこしい。

曹洞宗のお寺で山号を保寧山といい、薬師如来が本尊である。
五重塔は国宝。

参道。

山門。

瑠璃光寺 鎮守石殿。

池。

階段の右には、回すごとに罪過が浄化されるという後生車(ごしょうぐるま)があり

左側には、身代わり地蔵がある。

本殿前には、がん、ぼけ封じの水掛け地蔵さんや

知足の手水鉢などがあり見どころが多い。

手水鉢の四方の文字と真中の口とを結んで字を見る。
吾唯足知(われ ただ たるを しる)となり、お釈迦様が涅槃に入られる前、最後の説法「佛遺教経」の中で云われたお言葉で、この手水鉢は禅宗の寺にはよく使われている。
地位や年収、所有しているものなど、他人と比べてではなく自分にとって何が必要で自分にとって何が不要なのかをきちんと見極めること。
うん、含蓄のあるお言葉や。
これだけでも山口の旅に来た甲斐がある。

拝殿をふと見ると左側に大きな数珠が。
天井についた滑車にかかっていて、ゆっくりたぐって祈るらしい。

横には、巨大なしゃもじ。
佛様は我が身をすり減らしてもお救いくださるということから置いてあるそうだ。
広島カープや広島の高校の応援に使われる、敵をめしとるしゃもじとは違うかったんや。

参道両側の池には初夏になると清らかな水連の花がたくさん咲く。

ほんものの五重塔を観る前に石の五重塔を観る。

瑠璃光寺 五重塔。
屋外にある五重塔としては日本で10番目に古く、京都の醍醐寺・奈良の法隆寺のものとならび日本三名塔の一つに数えられる。

五重塔は相輪の尖端まで31.2メートル、各層軒が広く張出し、檜皮葺の屋根の勾配は緩くなっている。

塔身は上層ほど間を縮め、塔の胴を細く見せ、すっきりした感じがする。

扉の中は、阿弥陀如来像と大内義弘のブロンズ像が安置されているらしい。

涼しげだ。

大内弘世公の像。
西日本の守護大名勢力・大内氏の第二十四代当主。
室町幕府の重臣であったことから何度も上京しているうちに京都の町の風情に惚れこみ、京都に似せて山口市の町造りをされたとか。
喉が渇いた。

ひやしあめ

ひやしあめとは、米飴を湯で溶き、生姜の搾り汁やおろし生姜を加えた冷たい飲みもの。

この「ひやっしゃめ」、意外と東日本ではないらしい。
さあ、帰ろか?
あっ、忘れよった。
うぐいす張の石畳。

香山墓所に行く石段の前にある石畳。

このあたりで、手を叩くか強く足踏みをすると、美しい音が返ってくる。

これは周囲の地形や石段による音響効果のためであると考えられている。
ここのお寺、五重塔だけやない!
いろいろ勉強になるわ
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